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著作権Q&A

2.授業

Q2-1.
先輩の先生から授業で使う場合は、著作権は気にしなくてよいと聞いていましたが、本当ですか?
Q2-2.
子供たちに自由研究で自分たちの町について調べさせたところインターネットで写真や文章をダウンロードしてきました。授業で使っても大丈夫でしょうか?
Q2-3.
インターネット上(教材用動画サイト、あるいは動画共有サイト(ユーチューブ))に、教材として使えそうな動画がありました。授業で使用し、可能であれば他の学級とも共有していきたいと思うのですが、授業で視聴することや、ダウンロードすることに問題はないでしょうか?
Q2-4.
ペイントソフト等で、子供たちがアニメのキャラクターを書くことがあります。(あるいは、描いていい?と聞くことがあります。)そのような時には、どのように指導すれば良いでしょうか?
Q2-5.
動画を編集する授業を行いました。出来上がった作品をDVDに焼いて子供たちに配布したいと思います。BGMに、アーティストの曲を入れることは出来ますか?可能であれば留意点を教えて下さい。
Q2-6.
子どもたちの学習の手助けとして、クイズ形式のフリーソフトをダウンロードして、問題を入力したいと思います。市販の問題集は、使用できますか?もし可能であれば留意点を教えて下さい。
Q2-7.
子どもたちが音楽ソフトを使ってアーティストの曲を楽譜のまま入力しました。CDに焼いて配布することは出来ますか?もし可能であれば留意点を教えて下さい。
Q2-8.
自作した教材のスライドや動画にサウンドトラックの曲を入れたいと思います。基本的には授業で使用しますが、研修会で自作教材を紹介する時に使うことがあるかも知れません。この場合、問題ありませんか?
Q2-9.
テレビ番組を録画し、授業で見せていますが問題ありますか?

Q2-1.
先輩の先生から授業で使う場合は、著作権は気にしなくてよいと聞いていましたが、本当ですか?
A2-1.

授業での著作物利用については、著作権法第三十五条で学校その他の教育機関(営利を目的として設置されているものを除く。)では、教育を担任する者及び授業を受ける者は、その授業の過程で著作物を利用する場合には、必要と認められる限度内で、公表された著作物を複製することができるとされています。ただし、利用する著作物の種類や用途、複製の部数そしてその使い方が著作権者の利益を不当に害する場合は、この法律は適用されないとされています。

授業での利用で先生が注意しなければならないのは、「ただし」以降の後半部分です。まず著作物の種類や用途ですが、市販の問題集などは、個人が購入して使用することを目的として販売されていますのでこうした類の著作物を複製し利用することは、本来の購入を妨げることとなり利益を害する行為となります。同様に参考書、ドリル、ワークブック、資料集、テストペーパー、白地図、教材として使われる楽譜などもその対象となります。次に用途ですが、「授業=指導要領」という解釈が一般的で、保護者への配布物や授業後のホームページへの掲載は認められません。最後に複製部数ですが、一クラス=50人までとされています。

あまり神経質になる必要はありませんが、最低の基準として覚えておいてください。

Q2-2.
子供たちに自由研究で自分たちの町について調べさせたところインターネットで写真や文章をダウンロードしてきました。授業で使っても大丈夫でしょうか?
A2-2.

授業での公表された著作物の利用方法は、2003年に「著作権法第 35 条ガイドライン協議会」が「学校その他の教育機関における著作物の複製に関する 著作権法第 35 条ガイドライン」を発表していますので参考にして下さい。

注意を要するのは、授業を行う先生あるいは授業を受ける生徒自身が複製を行うこと、1クラス=50人の複製部数を超えないこと、出所の明示を行うこと等です。決められたルールを守って使えば問題ありません。授業以外の利用、例えばホームページへの掲載や保護者へのお便りへの掲載はできません。

Q2-3.
インターネット上(教材用動画サイト、あるいは動画共有サイト(ユーチューブ))に、教材として使えそうな動画がありました。授業で使用し、可能であれば他の学級とも共有していきたいと思うのですが、授業で視聴することや、ダウンロードすることに問題はないでしょうか?
A2-3.

教材用動画サイトはその用法を守れば問題ありませんが、動画共有サイトは、注意が必要です。違法動画が含まれているかもしれません。

<教材用動画サイトの場合>
サイトによって複製、配布、サーバへの蓄積等利用可能な範囲や利用方法等、コンテンツ利用に関する注意書きが書かれていますのでどんな使い方が出来るのか事前にチェックしておきましょう。

<動画共有サイトの場合>
ユーチューブやニコニコ動画等の誰もが投稿出来る動画サイトは、著作権侵害の温床となっています。2009年の著作権法の一部を改正する法律で違法なインターネット配信による音楽・映像を違法と知りながら複製することを私的使用目的でも権利侵害とする改正(罰則なし)が行われました。(第三十条)こうしたサイトに公開されている映像が、確実に合法なものか違法なものか見分ける方法がありませんので、利用には十分ご注意ください。

また著作権法では、「校内 LAN サーバに蓄積すること」を禁じていますので、サーバを使っての他クラスとの共有には、権利者の許諾が必要です。

Q2-4.
ペイントソフト等で、子供たちがアニメのキャラクターを書くことがあります。(あるいは、描いていい?と聞くことがあります。)そのような時には、どのように指導すれば良いでしょうか?
A2-4.

生徒は、その授業の過程で、必要と認められる限度において、公表された著作物を複製することができます。人気キャラクターが、その授業への興味付けになることは考えられます。

著作権法第三十五条では「その授業の過程における使用に供することを目的とする場合には、必要と認められる限度において、公表された著作物を複製することができる」と規定されていますが、必要と認められる限度について明確な分量がある訳ではありません。著作権者の利益を不当に害すること=例えば、その絵(キャラクターの模写)が、あまりに上手なのでインターネットで公開する。あるいは、学外の人の目に触れる場所に掲示する。といった行為がなければ、問題ありません。

Q2-5.
動画を編集する授業を行いました。出来上がった作品をDVDに焼いて子供たちに配布したいと思います。BGMに、アーティストの曲を入れることは出来ますか?可能であれば留意点を教えて下さい。
A2-5.

先生および授業を受ける子供たちは、その授業の過程で、必要と認められる限度において、公表された著作物を複製することができます。複製までは認められますが、配布は、三十五条では認められていません。配布を前提とするものであれば、許諾を得て使うか、あるいは著作権の切れた素材やフリー音源を使ってください。

Q2-6.
子どもたちの学習の手助けとして、クイズ形式のフリーソフトをダウンロードして、問題を入力したいと思います。市販の問題集は、使用できますか?もし可能であれば留意点を教えて下さい。
A2-6.

本来、子供たちが授業を受ける際に、購入または借り受けて利用することを想定しているもの(記録 媒体は問わない)をコンピュータに入力し、クラス全体で利用することは、購入等に代えてコピーすることと同様の行為で、著作権者の利益を不当に害することが無いよう利用方法、分量に注意が必要です。また、サーバ等に蓄積し校内LANを経由しての利用は、第三十五条で認められていません。

Q2-7.
子どもたちが音楽ソフトを使ってアーティストの曲を楽譜のまま入力しました。CDに焼いて配布することは出来ますか?もし可能であれば留意点を教えて下さい。
A2-7.

著作権法第三十八条では「公表された著作物は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金を受けない場合には、演奏することができる」と規定されています。しかし、CDに焼くという複製行為は認められません。配布することも同様です。

Q2-8.
自作した教材のスライドや動画にサウンドトラックの曲を入れたいと思います。基本的には授業で使用しますが、研修会で自作教材を紹介する時に使うことがあるかも知れません。この場合、問題ありませんか?
A2-8.

著作権法第三十五条の適用は、授業の過程による使用とされています。「授業」の定義は、学習指導要領によって定義されるものとされています。「35条ガイドライン」では、先生方の不定期に行われる研究会は、「授業の過程における使用に該当しない」とされていますので三十五条の適用はできません。しかし、教育委員会や教育センター等が行う定期的な教員研修は、授業と見做されています。また、引用での利用であれば、三十二条(引用)が適用できます。

同ガイドラインでは、「授業の過程」として、以下の例があげられています。

  • ○ クラスでの授業、総合学習、特別教育活動である学校行事(運動会等)、ゼミ、実験・実習・実技(遠隔授業を含む)、出席や単位取得が必要なクラブ活動
  • ○ 部活動、林間学校、生徒指導、進路指導など学校の教育計画に基づいて行われる課外指導

以下にあげる例は、「授業」にはあたらないとされています。

  • × 学校の教育計画に基づかない自主的な活動(例:サ ークル・同好会、研究会)

以下にあげる例は、「授業の過程」における使用に当たらないとされています。

  • × 授業に関連しない参考資料の使用
  • × 校内 LAN サーバに蓄積すること
  • × 学級通信・学校便り等への掲載
  • × 教科研究会における使用
  • × 学校ホームページへの掲載

平成27年11月20日回答の一部を修正
Q2-9.
テレビ番組を録画し、授業で見せていますが問題ありますか?
A2-9.

授業を行う先生が録画し、授業で再生し生徒に視聴させることは問題ありません。注意しなければならないのが、シリーズ番組を撮り貯めてライブラリー化することや、他者への貸出し、サーバへ蓄積するといった利用です。これらの利用は第三十五条の制限を超えています。