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HOME日本語TOP著作権Q&A > 4.試験・過去問

著作権Q&A

4.試験・過去問

Q4-1.
英語の著作物を入試問題として利用する場合、受験生のレベルに合わせ平易な文章に書き換える場合がありますが、こうした改変はどこまで許されますか?
Q4-2.
入試問題に出典表記は必要でしょうか?
Q4-3.
試験問題の残部配布についてお尋ねします。著作権処理は必要ですか?
Q4-4.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの著作物を試験問題に使用した場合、その問題を過去問題集に掲載する際も、許諾を得ないで使えますか?
Q4-5.
塾のテキストを作成するのに、市販の問題集や教科書を使用する場合、申請が必要ですか?また、他の学校の試験問題を使用する際はどうしたらいいですか?

Q4-1.
英語の著作物を入試問題として利用する場合、受験生のレベルに合わせ平易な文章に書き換える場合がありますが、こうした改変はどこまで許されますか?
A4-1.

改変については、明確なラインはありませんが、受験生のレベルに合わない難しい文章を選択しなければならない理由は何なのか?という疑問が先に湧きます。すばらしい論理を展開される梅原猛氏や大江健三郎氏の文章が大学入試で出題されるケースは極めて稀です。それは、出題者が受験生のレベルでは難しすぎると判断しているからではないでしょうか。英語の出題においても、先ずは受験生のレベルに応じた文章の選択が必要だと思われます。文中に難解な単語が存在する場合は、文章の下に単語の意味あるいは、平易な単語の表記をすれば、文章自体を書き換える必要は無いと思われます。
試験問題での改変は「虫食い」「穴埋め」「並べ替え」までが許容範囲と考えて下さい。「ページ数の関係からの文中の削除」は、文意が変わることがあるので気をつけてください。

Q4-2.
入試問題に出典表記は必要でしょうか?
A4-2.

著作権法第三十六条(試験問題としての複製等)では、一定の条件下で事前の承諾なしに著作物を利用できる権利制限を謳っています。また第四十八条(出所の明示)の三では、「第三十六条の規定により著作物を利用する場合において、その出所を明示する慣行があるとき。」とされています。入試問題に出所の明示をする慣行が有るのか無いのかがポイントになります。 一部の権利者団体は毎年、出典表記を求める声明を教育機関に送付しています。実際にほとんどの入試問題に出典の表記がなされており慣行化されている様に見てとれます。ただし、作者名を問う問題やリスニングの問題で出典表記ができない場合は、出所の明示をしなくてよいケースとされています。
また、この入試問題を利用して過去問題集を作る場合には、権利制限は適用されませんので、一般的な著作物利用として、出所の明示は必須項目となります。学校で過去問題集を作成しないとしても二次利用が目的である予備校や出版社へ配布することが慣習化しているのであれば、別途に出典情報を渡す必要があります。

Q4-3.
試験問題の残部配布についてお尋ねします。著作権処理は必要ですか?
A4-3.

著作権の制限のひとつとして、第四十七条第九項(複製権の制限により作成された複製物の譲渡)に第三十六条(試験問題としての複製等)第一項の制限によって作成された複製物は、譲渡により公衆に提供することができると定められています。ところが、一部の著作権管理団体から残部配布での著作権料の支払いを求める声があります。これまで裁判が起こされたこともなく判例がない以上結論は申せませんが、そうした管理団体が、利用料の支払いを求める理由は、おおよそ次の2つの点です。

1. 残部はあくまでも残部であり少部数であることが前提であり、受験希望者に配布できるほどの量ではなく、報道機関、近隣の教育機関等への配布がその限度である。

2. 試験はその性質上秘匿性を求めるために許諾を必要としないが、受験希望者という多数への配布は、受験生獲得のための目的外利用であり著作権者の利益を不当に害することとなる。

Q4-4.
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの著作物を試験問題に使用した場合、その問題を過去問題集に掲載する際も、許諾を得ないで使えますか?
A4-4.

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの著作物は、付与されたアイコンで、その著作物の利用方法が解ります。
例えば「改変禁止」アイコンがついていれば、元の作品をそのまま全て掲載しなければなりません。数行あるいは数ページだけを抜き出して使った時点でライセンス違反となりますので、通常の利用申請が必要となります。この際の申請先は、クリエイティブ・コモンズではなく権利者となります。
4種類のアイコンの組み合わせで様々なケースがありますので、ルールに従って利用して下さい。
詳しくはcreative commons Japanのホームページ(http://creativecommons.jp/)でご確認ください。

Q4-5.
塾のテキストを作成するのに、市販の問題集や教科書を使用する場合、申請が必要ですか?また、他の学校の試験問題を使用する際はどうしたらいいですか?
A4-5.

塾や予備校に著作権法第三十五条(学校その他教育機関における複製等)の著作権の制限が適用されるか否かがポイントになりますが、「35条ガイドライン」では適用される機関として、文部科学省が教育機関として定めるところ、及びこれに準ずるところとされています。
例として「幼稚園、小中高校、中等教育学校、大学、短期大学、大学院、高等専門学校、盲学校、聾学校、 養護学校、専修学校、看護学校などの各種学校、 大学校、保育所、社会教育においては、前記教育機関と同等の年間教育計画を有するところ」としています。
また適用されない機関の例として「営利目的の予備校、私塾、カルチャースクール、営利企業の社員研修など」をあげています。また「学校開放などで教育機関以外の者が単に場所として学校を使用している場合も適用されない」としています。
質問にある、市販の問題集や教科書を使用する場合は、出版社へ利用料金、申請方法等、利用までの手続き方法を相談し、利用許諾を得て使わなければなりません。学校の試験問題についても当該学校に許可を頂いて下さい。